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11.バイク漫画

 最近80’Sのバイク漫画に、ハマッテいる。バイカーにとってはすでにバイブル的存在になっている「バリバリ伝説」や「ふたり鷹」 である。なにをいまさらという方もいるだろうが、この漫画が雑誌に連載されていた当時、僕はもうすでに毎週の様にマガジンやサンデーを買ってはいなかったので飛び飛びで読んだ記憶はあるが、すべてのストーリーを把握していなかったのである。両方とも絶版になっているもので、古本やでコミック本を立ち読みしたまたま買ったものである。暇つぶしのつもりで読み始めたのだが、これがメチャメチャ面白い。両方共設定自体はほぼ同じで街道レーサーからプロのGPライダーへとのしあがっていくというストーリー。そして両方とも主人公にはつきもののライバルが登場する。
 特に「バリ伝」のライバルで登場する、秀吉のハングリーさには、日頃自分が忘れかけていたハングリー精神を思い起こさせ、自分も手綱を締め直さなくてはと思わせるものがある。

 主人公のグンは筑波での、初めてのレース後メカニックの市川氏に「もっと速くなりたかったら考えた走りをしろ、でないと仮に速くなれたとしても君は破滅する。」 という忠告を受け思い悩み、その思いを払拭するため峠でテクを磨く。そこに現れたのが変な関西弁のカタナ乗り、裏六甲のウンチーニこと聖 秀吉である。そして峠でバトルした末にグンはクラッシュしてしまう。そして秀吉はグンに歩み寄り「大丈夫か?体はなんともないか?」グンは「あーなんともないねかすり傷だ。バイクはこの感じだと軽く見積もっても10〜15万はいったかもな」これに対し秀吉は「軽くいってくれるやないか。ワイのバイクはなアンタみたいなボンボンのバイクと違ってボルト一本、オイル、ガソリン一滴が血と汗の結晶なんや。お前みたいなボンボン走りとは根本からちゃうのや、死んでも負けへんで」秀吉の家は両親を交通事故で亡くしてしまい、妹と2人暮らしの貧しい家庭だったのである。秀吉はいづれプロのレーサーになって妹に楽をさせてあげようと思っていた。その後一ノ瀬レーシングテイームの社長令嬢であるみゆきの提案で耐久レースにでることになったグン、ヒロ、みゆきだが、もう1人のライダーを決めあぐねていたところに秀吉の登場である。秀吉はどうしても出場したかった。そこで3人を屋上に呼び出し、いきなり土下座して「頼む、わいをライダーの1人に加えてくれ、この通りや。」結局3人は断る理由など見あたらない秀吉を最後のライダーとして加えることにする。その話し合いの後、妙にいらだつグン、くそっなんだってんだあのやろうの態度は、いきがってるだけの自分よりもずっと真剣じゃねえか。つまりそういう類の苛立ちである。

 秀吉がこのとき見せたハングリーさは得てして人間忘れてしまうものである。僕もいい年こいてからこの業界に入ってきた。入ってきた当初周りは皆年下だった。それでも業界内では自分は一番の下っ端なんだということを自分に言い聞かせ頑張っていたつもりだった。でも今の自分にはこの秀吉がとったなりふりなんかかまってられないというハングリーさは無くなっている。気がつくと自分に対する言い訳が多くなってきている。そんなことに気づかされた。
 次回は秀吉の死について。
 

12.人の死

 やがてレースを好成績で終了した2人は、次のレースまでの間練習する場所も確保できなかったので、久しぶりに峠を軽ーく流そうということになり、峠へと出かける。
 ひとしきり峠でのバトルをしたあとに、秀吉が手を差し出す「ノッポ(秀吉はグンのことをこう呼んでいた)サンキュ恩に着るで」「なんだよいきなり」と赤面するグン。初めて秀吉がグンにみせた友好的な態度である。それから2人は帰りの道をとばし始める。そしてブラインドコーナー手前で前を走るバイクが転倒。それをよけようと対向車線にはみだした秀吉は次の瞬間スカイラインと正面衝突し、ほぼ即死状態、慌ててノーヘルのまま、公衆電話へとCB750Fをとばすグン。
 救急車の中ですでに絶命していたはずの秀吉がグンに言った最後の言葉「ノッポ…早く…なろう…な」グンは思う、一体コイツがなにをしたっていうんだ、あまりにも不公平だ。
 ここまで読んだ時恥ずかしい話ですが、泣きが入ってしまいました。これを読んだ後、僕が考えたことは、ひとつだった。人は必ずなにか役目を持って生まれてそして死んでいく。だとすると秀吉の役目は、僕の持って生まれた役目は?
 もしかすると死ぬまで解らないことかも知れません。でも人はそれを探求する為に一生を過ごしていくのではないでしょうか。そんなことを考えさせられた話でした。
 postscript:バリ伝はマジオススメです。古本屋さんで見つけたら是非読んで見て下さい。

13.鈴鹿8耐

 今年も8耐が8/4,5と鈴鹿で行われた。4日が予選5日が決勝である。この当日、現地へ行く時間などない僕はTV番組やネットで検索したが、そんな情報はどこにもなく、まだバイクレースはマイナーな存在なのだなということを改めて思った。レース後、約一週間もたったある日いつものようにTV番組をcheckしていると、夜中の2:00過ぎに「この夏一番暑かった日、鈴鹿8耐」というタイトルに気づいた。早速videoをセットし、見逃すことのない体制を整え、ソファーに横になる。
番組は出走する幾つかのチームとライダーに焦点を当て、その人達のバックボーンやインタビューを交えレースの進行とシンクロさせながら進行していく。
 日本のバイク4大メーカーも、勿論参戦している。ワークスチームとプライベートチームの両方のライダーに番組はスポットをあてている。ワークスチームは圧倒的な資本で優秀なライダー、最高級の技術を持ったメカニック、惜しみなく開発費用をそそぎ込んだマシン。いわば勝って当たり前のような体制でレースに臨んでくる。それに対しプライベートチームは限られた予算で戦わねばならない。
 具体的にいうと、レースに転倒はつきものだ。転倒すれば当然パーツは破損、場合によってはバイクそのものを交換しないと走行不能という事態もあり得る。けれどもプライベートチームには、スペアのバイクはおろかパーツすらろくに持ち合わせないチームが殆どである。そんな条件のなか8時間という長丁場をワークスと戦うことはどだい無理な話であると誰もが思う。だが現実に毎年プライベートのチームは数多く参戦する。なぜか…レースで上位に食い込むことができれば、ライダーの場合いずれ大きなチームから誘いが来るだろう。メーカーはレースで耐久性を証明すればビッグメーカーへの道を約束されたようなものであろう。事実昔の(ヨシムラ)(モリワキ)がそうであったように。
 番組はKAWASAKIワークスライダー井筒とプライベートチーム(KENTZ)の北川さんという方、同じくプライベート参戦の(モトキッズ)というバイク屋さんへのインタビューから始まる。(KENTZ)のライダーとメカニックは元ワークスチームに所属していた方達で2人共突然の解雇を言い渡されたという過去を持つ。いわば2人にとってこのレースで結果を残すことはリベンジのようなものである。このインタビューのなかで最も心に残ったのは「ワークスで走っている時は全然楽しくなかった。勝って当たり前のレースをプレッシャー受けながら走っても楽しくないのは当然、ワークス解雇される直前のレースなんか辞めたくてしょうがなかった。」というライダーの言葉である。一見逃げに聞こえるかも知れないが、僕は気持ちが解る。つまり楽しく走りたいからライダーになったのに、自分というものを見失うような走り方をさせられていては意味がない、もっと自分が楽しめる走りをしていきたいと思うようになっていったということではないだろうか。片やモトキッズは同じプライベートでも予選をぎりぎりで通過した、思い入れだけで参加しているようなチーム。なんとメカニックはお店のお客さん達である。当然ピット作業もままならず、めちゃめちゃ遅い。そしてZX7Rを駆る井筒である。井筒にはワークスライダーとしての目標があるようだ、そのため8耐のタイトルはなんとしても欲しい。そう語っていた。
 結果は、井筒、柳川組はレース序盤柳川が転倒し、その後の猛追で10位まで追い上げるが、今度は井筒が終了1時間前に転倒し下位になってしまう。KENTZは総合5位、X−FORMULAという市販車ベースの部門ではトップ。モトキッズは完走を喜んだ。
 総合1位はHONDAワークスのエドワーズ、ロッシ組だった。やっぱりGPライダーは早い。レベルが全然違うと言う感じである。まさにブッチギリの早さだった。解りやすくいうと長距離ランナーがスパートする前の99%の走りである。ほんのちょっと気を抜いて走り最後に全力を出し切るというアレである。
 そしてエンディングはHEADLIGHTを点灯したトップグループがCHECKERFLAG片手にサーキットをWINNNIGRUN、それを祝福する何万の大観衆。ここに集まった人達は全国からなにを期待して集まったのか。ただのレース好き?それだけではない。レースというワークスやプライベートがひしめきあう、その先にある夢を一緒に感じてみたいから集まる。たとえ一瞬でも夢のかけらを一緒に味わいたくて集まってくる。レースとはそんなお祭りだと僕は思う。

 postscript:凄く感動しました。いつか時間ができたら絶対に8耐をみに行こうと思わさせられたそんな番組でした。
              

14.DARKANGEL

 久しぶりのコラムです。皆様お元気でしょうか?突然ですが、最近ハマッテルVIDEOってなにかありますか?僕の場合TVドラマシリーズにハマルことが多く、過去にX−FILE、MILLENIUM、ER等のAMERICA製のTVドラマにハマッテきました。向こうのドラマと日本のドラマを比べるとなんと日本のドラマの作りが稚拙でおそまつなことか…
悔しいけれどSPORTSや映画などといったものに関してもやはり懐が広い。要するにProffesionalの度合いが違います。そんな思いを毎回深くさせられたりします。
 前置きが長くなりましたが、最近はDARKANGELにハマッテます。友人のアメリカ人コラムニスト、テイラーさんお勧めということもあって、正直いって他に観たいモノもないしなんとなく借りてみたら…これが面白い、いやカッコイイ。STORYは近未来のAMERICAでDNAの研究が進み、一般人よりも数段優れた運動神経を持った子供達を育てる研究をしている、ある収容所から主人公のMAXとその仲間達が脱走し、その後成人したMAXがMessengerの仕事をしながら、昔の仲間と母を探していくといういわばありがちなストーリーなのだが、なんといってもMAXがカッコイイ。戦闘シーンも勿論だが、彼女の愛車はKAWASAKIのZZR650という設定になっています。普通この手のドラマの場合(映画でもそうですが)、主人公の愛車は99%クルマです。バイクを小道具として選ぶあたりJAMES CAMERONの演出はアタリでしょう。そして音楽は打ち込み系のビートが効いたもの。OPENINGのカット割りなんざアータ鳥肌モンですよ。
 バイク好きの人にはお勧め。現在vol.8〜vol.11か12までリリースされてます。昨日行ったら全巻Emptyの状態でした。うっ…(涙)。

つづく

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